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■保険システムよもやまばなし 


第11回:「システムの寿命(4)」
  秋深まる日々のこの頃。日本の季節感がようやく戻ってきた感じがします。

 さて、「保険システムよもやまばなし」では、「システムの寿命」をテーマに、「システム体制」、「老朽化」、「機器故障」、「対応限界」を起因とする「システム寿命」についてお伝えしてきました。今回は、寿命を迎えたシステムへの「対応策」についてお伝えしようとしていましたが、原因についてもう一点、触れさせてください。これまでは、「機器故障」等突然やってくるようなケースでしたが、今回は、ジワリ・ジワリ、ゆっくりやって来るケースについてお伝えします。

 突然やって来る寿命はケガや災難みたいなものですが、ジワリ・ジワリ・ゆっくりのケースは慢性疾患が体を蝕むような感じでやって来ます。この症状はシステム開発局面で生じることもあれば、稼働後長い期間を置いたシステムに生じることもあります。システムの寿命と言うより、動かないシステム、使われないシステム、忘れられたシステムと言ったほうが分かり易いかもしれません。

 開発局面での「動かないシステム」は、何を作って欲しいか明確でなかった、開発し始めてから求めるものの変更や追加が多くなった等開発途中でダッチロール状態となってしまうことや、開発が終わっていざ開始しようとするが、新しい処理の仕方が現場に受け入れてもらえず、日の目を見ないシステムになってしまう等で、原因は開発依頼者と受託者間のコミュニケーション齟齬により生じるケースがほとんどのようです。

 また、「使われない・忘れられたシステム」は、時代の進化に追い付いて行けなかったシステムにおいて、手作業での補完作業が徐々に多くなり、いつの間にか手作業中心となって、「使われない・忘れられたシステム」になっていくようなケースで、現場とシステムサイドの乖離によって生じることが多いようです。

 開発局面で生じる「動かないシステム」は、システム寿命以前の問題ですが、稼働後ある程度時間を経過したシステムがいつの間にか、「使われない・忘れられたシステム」になっていることもあり、一方でシステムを開発・稼働するためのコストは小さな額ではありませんから、代理店経営にとって負担になりかねません。是非、こういったことが生じていないか、改めて確認して頂ければと思います。

 さて、こういった「寿命を迎えたシステム」や「動かない・使われないシステム」に直面したらどうすればいいか?? 
次回以降は、その対応策について、「ビジネスに資するシステム利活用!」のテーマでお伝えしたいと思います。

 

K System Planning
島田洋之