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■保険システムよもやまばなし 


第12回:「ビジネスに資するシステム利活用(1)」

 あっという間に12月、師走の月になってしまいました。もう来月は2019年!月日の経つ早さに改めて驚かされます。

 さて、今年の1月に始めた「保険システムよもやまばなし」。これまで、「セキュリティ」や「寿命」と、ややシステムの陰の部分をテーマにしていましたが、今回は「ビジネスに資するシステム利活用」と題して、「寿命を迎え
たシステム」や「動かない・使われないシステム」に直面した際の対応策についてお伝えします。

1.現状認識
 まず行うべきは事実確認。今、現場で何が起きているのか、この状態を放置したら、ビジネスにどのような影響を生じるのか、何故そうなったのか等を組織として把握する必要があります。

2.目標の明確化
 現状確認・評価を組織として行えば、おのずと対応案が見えてくると思いますが、寿命を迎えたシステムに対してはシステム再構築が一般的な解決策になって来ます。ここで重要なことは、ビジネス上での目的・目標を明確にすることです。その上で、達成手段としてどのようなプロセスやシステムを構築していくかを考えていくこと。くれぐれも「システム再構築」を目的としないことが重要です。

3.組織一体での取組
 この機会に改めて組織の存在意義や強み・弱みを確認・評価する。必要な業務プロセスの棚卸を行う。他社事例・先進事例等を踏まえて今日的な視点で業務プロセスの見直し・再構築をしていく。併せて必要となるシステムを考えていく。検討は経営、システム利用者、システム担当者それぞれが、当事者として参加して行うことが大切です。「システム再構築」を目的にしていると、システム担当中心に現行プロセス・既存システム前提のシステム作り替えプロジェクトとなってしまうことが多く、せっかく再構築しても、すぐに既存システムが直面した同様の状況になることが懸念されます。

 経営者のリーダシップの下、明確なビジネス目的とビジョンを前提に、関係者全員が当事者意識をもって取り組むこと。これが、ビジネスに資するシステム構築の第一歩になります。ここからがスタートです。これから、「パートナー・ソリューション選定」、「契約」、「システム開発」、「評価・検収」を経て、システムのサービスインとなっていくわけですが、システム関連プロジェクト、うまく行くのは30%!とも言われています。次回以降、うまく行かせるための勘所をお伝えしていければと思います。

K System Planning
島田洋之