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■保険システムよもやまばなし 

第19回: 「代理店経営とITガバナンス(1)」


  七月になっても、夏!を感じられる日が少なく、涼しい日が続いています。早くスカッとした夏になって欲しいと思う今日この頃です。

  さて、2018年1月に始めた「保険システムよもやまばなし」、これまで、「システムとセキュリティ」、「システムの寿命」、「ビジネスに資するシステム利活用」をテーマにお伝えしてきました。各テーマそれぞれにおいて、システムと経営陣の係わり方、その重要性について触れてきました。今回から、代理店経営陣が関与すべきシステム関連事項について、「代理店経営とITガバナンス」のテーマでお伝えしていきたいと思います。

 「IT」にしても、「ガバナンス」にしても、ただでさえ取っ付き難い言葉だと思いますが、それが重なった「ITガバナンス」! 何それ?、代理店経営に係ることなの? と言った声が聞こえてくるような感じも致しますが、
システムの利活用の巧拙がビジネス目標達成に大きな影響を及ぼす時代、このシステムをどう活用していくか・いけるかを左右する経営の采配力と理解して頂くと、スッキリ頭に入っていくかもしれません。この「ITガバナンス」、Wikipediaでの説明は、以下の通りです。
⇒ ITへの投資・効果・リスクを継続的に最適化する為の組織的な仕組み。

ウーン・・ 難しい・・ ITパスポート試験 用語辞典では、
⇒ 企業が競争優位性を構築するために、IT戦略の策定・実行をガイドし、あるべき方向へ導く組織能力であり、ITへの投資・効果・リスクを継続的に最適化する為の組織的な仕組み。

やはり、難解ですね・・ さらに、経済産業省による定義を見ると、
⇒ あらゆる組織は、顧客、従業員、取引先、投資家その他を含む、ステークホルダに対して価値を創出することが求められる。一方、IT(情報技術)は事業戦略に欠かせないものとなっており、IT によって実現される情報
システムの巧拙が経営に大きな影響を及ぼすようになっている。情報システムの企画、開発、保守、運用といったライフサイクルを管理するためのマネジメントプロセスが ITマネジメントであり、経営陣はステークホルダに対して ITマネジメントに関する説明責任を有する。IT ガバナンスとは経営陣がステークホルダのニーズに基づき、組織の価値を高めるために実践する行動であり、情報システムのあるべき姿を示す情報システム戦略の策定及
び実現に必要となる組織能力である。

 いずれも、「組織能力」、「組織的仕組み」としていますが、具体的なイメージを、なかなか掴みにくい感じがします。最近、金融庁から、「金融機関のITガバナンスに関する対話のための論点・プラクティスの整理」が発表されました。(令和元年6月21日)
https://www.fsa.go.jp/news/30/20190621-3.html

 この中で、金融庁は金融機関におけるIT戦略は今やビジネスモデルをも左右する重要課題となっていること。それに伴い、今後のITガバナンスの在り方は、「企業価値を創出するための基盤でなければならない」とし、従来型のITガバナンスから新しいITガバナンスへの進化を強く求める内容になっています。

 何故、金融庁がこのようなことを言っているのか、金融庁は何を考え、何をしようとしているのか、それは何故なのか、保険代理店にどのような影響
が出てくるのか等について、次回以降お伝えしていきたいと思います。

K System Planning
島田洋之